エスパルス2014:21節 / ジンクス


【 8月20日 / 天皇杯三回戦 : 清水 2-1 札幌 / ‘ちびっ子軍団’ 】


今年のSBSカップ国際ユースの静岡も小さかった。水谷拓磨、望月大らエスパルスユース組と藤枝東高の小谷君、清水桜ヶ丘高の大石君らで構成するアタッカー陣は、みんな160cm台。代表ユースとは互角に戦ったもののPK負け、コロンビアU-19にはパワーで劣った。
高校三年男子の平均身長が170cmを越える時代に、どうしてこんなに小さな選手ばかりなのだろう。


          

 
この日のエスパルスも小さかった。ノヴァコヴィッチと河井のところへ石毛と高木善朗。前線四人が流動的にポジションを変えるのは良いのだが、その意識が高すぎて、逆にポイントをつくれない。
CKから先制を許したが、高木俊−大前で追いつき、後半投入されたノヴァコヴィッチが終了間際に決勝点を挙げた。


          


ノヴァコヴィッチが単独であのシュートを沈めるのだから、先発陣がもっと早く決めたかった。練習を見ていると高木善はシュートが(兄よりずっと)巧みな選手だが、まだ試合でその能力を発揮していない。中盤の得点力アップこそ大榎エスパルス浮上の最大の鍵だ。
これで四回戦(ベスト16)に進出、次の相手は‘エフシー’。


          




【 8月23日 / Jリーグ第21節 : 清水 1-3 鹿島 / ‘新たなジンクス’ 】


サポーター歴の長い人なら誰しも「このシャツを着ていくと絶対勝つ」とか「スタジアムであれを食べると負けない」とか、「あいつと一緒に行って勝ったためしがない」とか、ジンクスとはいえないまでも、何かしら‘験かつぎ’めいたものがおありだろう。昨日の鹿島戦、自分は満を持して過去無敗の最強のジンクスを実行して試合に臨んだ。それは……「試合前に○○○を○る」 
悔しいことにその不敗神話は破れてしまったものの、まだ一回しか負けていないともいえるので、神通力は失せていないと信じて伏せ字にしておく。


前半1点リードで折り返し。相手DF陣がことごとく警告を受けている状況で後半に入ると、予想どおりに退場者まで出た。そこで一度落ち着かせることができれば良かったのだが、同じペースで戦ってしまい、逆に形勢不利を招いて連続失点。終わってみれば、退場者が出るともう一方からも退場者が出るという、サッカーではよくあるジンクスから自滅した試合だった。
試合の流れを読んでコントロールするのは誰か。チーム全体の舵取りをするのは誰なのか、はっきりさせないといけない。その能力、資質を持った選手はいるのだから。チームリーダーを買ってでるだけの意気を見せないと、このままでは横並びのMF陣の競争に埋もれてしまう。その危機感はあるはずだ。
ヤコヴィッチのCBはとても良いと思う。


          


これで大榎エスパルスのホーム不敗は途絶えた。でも、これからどんな新しいジンクスをつくっていくのかという楽しみがある。自分にはまだまだ勝率の高いジンクスというか‘儀式’(人はそれを迷信というが…)がいっぱいあるので、これからその魔力をフルに使うつもりである! 逆効果にならないように気をつけねば。
ジンクスには人に言っていいジンクスと悪いジンクスがある。エスパルスサポなら「青島が来たから負けた」なんて、口が裂けても言ってはならないのである。 そういえば昔、石田ひかりが来