2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

P.G.ウッドハウス / ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

【 P.G.ウッドハウス / ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 (260P) / 文春文庫・2011年 5月 (110525−0527) 】THE CASEBOOK OF JEEVES by P.G.Wodehouse 編訳:岩永正勝・小山 太一 ・内容 20世紀初頭のロンドン。気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティ…

カズオ・イシグロ / わたしを離さないで

「読んでから見る」のがオオカミ族の流儀なので、四月に放送されたNHK・ETV特集「カズオ・イシグロを探して」はとりあえず録画だけしておいた。とっても見たいのに、まずは本を読まなければこのビデオは見てはいけないという変なプレッシャーを自らに課して…

今村楯夫 / ヘミングウェイの流儀

雑誌『Pen』4/15号は今年没後五十年の「ヘミングウェイ、再び」。 【 今村楯夫、山口淳 / ヘミングウェイの流儀 (230P) / 日本経済新聞出版社・2010年 3月 (110516−0519) 】 ・内容 ヘミングウェイの小説にはさまざまな“モノ”が描かれている。一方、米ボスト…

ジョー・ウォルトン / 英雄たちの朝 -ファージングⅠ-

この「ファージング」シリーズは歴史改変小説ということになっている。第二次大戦で戦ったナチスドイツと英国が同盟を結ぶなんてありえないと自分は思っていたのだが、先日ひまつぶしに読んでいた、これとはまったく関係のないアラブ関連の本で、興味深い史…

開高健 / ロビンソンの末裔

久しぶりに開高健を何か読もうと思い、ほとんど忘れかけていたこの作品を選んだ。再読だが(やっぱり)止まらなくなってしまった。 【 開高健 / ロビンソンの末裔 (190P) / 新潮社(開高健全作品 小説4)・1973年 (110506−05010) 】 ・内容 終戦直後の荒廃…

ノーマン・メイラー / なぜわれわれは戦争をしているのか

【 ノーマン・メイラー / なぜわれわれは戦争をしているのか (131P) / 岩波書店・2003年 (110502−0504) 】WHY ARE WE AT WAR? by Norman Mailer 2003 訳:田代泰子 ・内容 アメリカはなぜアフガニスタンを破壊し、イラクを侵略したのか? なぜ新たな標的を探…