2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今村夏子 / こちらあみ子

この表紙カバー、どこかで見たことあるなーと思っていたら思い出した。昨年だったか星野智幸さんのブログで紹介されていた。彼の『無限道』表紙でも使われた 土屋仁応氏 のオブジェ「麒麟」。小川洋子さんの近刊『人質の朗読会』にも彼の作品が使われている…

野坂昭如 / 「終戦日記」を読む

【 野坂昭如 / 「終戦日記」を読む (240P) / 朝日新聞出版・2010年 7月 (110813−0816) 】 ・内容 東京大空襲、原爆投下、玉音放送。新聞・ラジオでそれを知った大人たちは日記に何を書き残したか。当時十四歳だった著者は何を思ったか。中野重治、高見順、永…

エスパルス21節 / ボスナーの下敷き

スタジアム行きのシャトルバスは混んでいた。いつにも増して親子連れも多い、盆休みのホームゲーム。連敗ストップをかけた大事な一戦。もし今日も惨敗したら……。予報に反して今にも降り出しそうな空模様を眺めると、つい暗いことを考えてしまう。と、そのと…

梯久美子 / 昭和二十年夏、子供たちが見た日本

七月最終週から東京・中日新聞夕刊に梯さんの連載「100年の手紙」が掲載されている。百年前、1911年(明治44年)から現在までの歴史の真実を証言する貴重な書簡を読んでいくシリーズ。これも素晴らしい成果になりそうな予感がしている。 【 梯 久美子 / 昭和…

梯久美子 / 昭和二十年夏、女たちの戦争

八月恒例の‘終戦の日の読書’。 梯久美子(かけはし・くみこ)さんの「昭和二十年夏」シリーズを読む。 【 梯 久美子 / 昭和二十年夏、女たちの戦争 (250P) / 角川書店・2010年 7月 (110805−0808) 】 ・内容 わたしが一番きれいだったとき、わたしの国は戦争…

佐々木中 / 切りとれ、あの祈る手を

【 佐々木中 / 切りとれ、あの祈る手を _〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話 (214P) / 河出書房新社・2010年10月 (110731−0804) 】 ・内容 取りて読め。筆を執れ。そして革命は起こった。思想界を震撼させた大著『夜戦と永遠』から二年。文学、藝術、革命…

思想としての3.11 、朝日ジャーナル増刊

東京新聞7月28日朝刊 「資源エネルギー庁の原発情報監視 本年度7000万円で契約」 こんな仕事があるとは…。こんな税金の使い道があるとは…。ご苦労さま。原発ビジネス万歳。で、こういうことはエネルギーの問題なのだろうか。民主主義の問題ではないのか…