2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フィリップ・K・ディック / ユービック

【フィリップ・K・ディック / ユービック (324P) / ハヤカワ文庫・1978年(100224-0227)】 UBIK by Philip K. Dick 1969 訳:浅倉久志 ・内容紹介 1992年、予知能力者狩りを行なうべく月に結集したジョー・チップら反予知能力者たちが、予知能力者側のテロに…

フィリップ・K・ディック / 高い城の男

2/17朝刊、バンクーバー冬季五輪の男子スピードスケートで日本選手二人がメダルを獲得したことを大きく報じる社会面の片隅に「ディックのアンドロイド」の文字が目をかすめた。 おや、何事かと見ると、翻訳家・浅倉久志氏の訃報記事だった。昨年読んだ『アン…

マシュー・ニール / 英国紳士、エデンへ行く

読み始めたのは昨年12月。もちろん始めは570ページ一気に読むつもりだったのに、これが予想外に手強かった。 1850年代のイギリスと1820〜30年代のヴァン・ディーメンズ・ランド(旧タスマニア、オーストラリア南の島)、それぞれの舞台の登場人物各人各様の語…

奥泉 光 / 神器 軍艦「橿原」殺人事件

ちょうど一年前の刊行時から気になっていたんだけど、800P超のボリュームと、敷居が高いんじゃないかという根拠のない食わず嫌いもあって敬遠していた。 去年の十一月だったか、野間文芸賞の授賞式を報じる新聞記事に、表彰式の壇上でフルート演奏を披露する…

クロマニヨンズ・ライブ “MONDO ROCCIA ”

【ザ・クロマニヨンズ TOUR MONDO ROCCIA ‘09 -‘10 / 2月5日 静岡市民文化会館】 最新アルバム『MONDO ROCCIA』を引っ提げて昨年11月に始まったツアーも、数えてみると静岡で36本目。まだまだツアーは続き、3月の沖縄まで全49公演が予定されている(2/6現…

宮下奈都 / 太陽のパスタ、豆のスープ

1月に読んだのは、頭の片隅に年表や地図を広げて考えながら読むヘヴィーな本ばかりだった。このタイミングで宮下さんの新刊が出て助かった。 刊行日、仕事帰りにしっかり買ってきた。 昨年11月に『よろこびの歌』を買ったときは中山可穂『悲歌』と一緒に買…