2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

エスパルス28節 / ヒント

13時キックオフ。台風14号がまさに駿河湾南海上にある最中の強風強雨下の試合になった。(藤枝と草薙で予定されていた選手権準々決勝は延期された)今日の入場者数は七千人。前売り状況からすると数千人はチケットを持っていながら来場しなかったということ…

奥泉光 / シューマンの指

10/17、日曜夜のNHK・N響アワー。‘シューマン生誕200年特集「ジャーナリスト、シューマン」 ’を、「ひょっとしたら」の期待を持って見ていた。残念ながら予想は外れてそのまま番組終了と思いきや、最後に「来週はシューマン特集の第二回、ゲストに……」 キタキタ…

稲葉真弓 / 千年の恋人たち

都会暮らしに倦んだ女性作家が志摩半島の荒地に家を建て、手つかずの自然と格闘するうちに生の実感をありありと甦らせていく様を力強い筆致で綴った『 海松 』 が素晴らしかった稲葉真弓さん。 新作はオーソドックスなスタイルの家族小説になったが、やっぱ…

小野正嗣 / 夜よりも大きい

『嘔吐』をけっこう集中して読んだあと、無性にふつうの小説が読みたくてたまらなくなった。チラリと立ち読みして大人の童話っぽいのかなと選んでみたのが、この薄い本だった。ところがこれが、どこかロカンタンの世迷い言を思い出させる一筋縄ではない語り…

エスパルス天皇杯3回戦 / ケンタズ・チルドレン

来年元旦・決勝をめざす天皇杯の試合前とは思えないのどかな雰囲気のスタンドで涼しい秋の夕暮れ刻を過ごす。照明に映える緑の芝。メインスタンド上空には細い三日月が輝いてる。BGMにオアシス‘スーパーソニック’やU2‘I'll Go Crazy’が流れていて思わず口ず…

J-P.サルトル / 嘔吐 (鈴木道彦 訳)

『嘔吐』六十年ぶりの新訳刊行は新聞各紙の文化欄でも採りあげられていたから、たぶん自分より上の世代には、ちょっとした事件だったのではないだろうか。今回『嘔吐』を二冊続けて読んだわけだが、白井版「旧訳嘔吐」と鈴木版「新訳嘔吐」を細かく読みくら…

J-P.サルトル / 嘔吐 (白井浩司 訳)

夏から続けて読んでいる開高健のエッセイ集には、作家の読書体験を綴った文章も数篇あった。あの粘りけのある濃密な文体がいかに創造されたのか、ヒントがあるかもしれないと興味深く読むのだが、雑食性の多読乱読の人だけに決定的なこの一冊の類は出てこな…

仲井戸“CHABO”麗市 ライブ GO!!60 TOUR

【 GO!!60 TOUR 仲井戸“CHABO”麗市(Vo, G)with 早川岳晴(Bass) at 清水JAMJAMJAM / 10月3日】 10/9に還暦を迎える(!)チャボがその日のファイナルに向けた全60本のライブツアーを敢行! 今日の清水で実に58本を数えるのだから、ほとんどセミファイナル…

半藤一利 / 昭和史

戦争末期〜終戦のだいたいの流れが頭に入ったところで、一つさかのぼって戦前・戦中の昭和史にトライ。これは最高のテキストだった。 【 半藤一利 / 昭和史 1926-1945 (509P) / 平凡社・2004年 (100928-1002) 】 ・内容紹介 授業形式の語り下ろしで「わかり…