2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

コニー・ウィリス / 最後のウィネベーゴ

【 コニー・ウィリス / 最後のウィネベーゴ / 河出文庫 (424P) ・ 2013年 2月(130426-0429) 】 ・内容 深い余韻を読後に残す感動作からタイムトラベル恋愛喜劇まで、天才ストーリーテラーが贈る全五篇。ヒューゴー賞、ネビュラ賞ほか全十二冠に輝く無敵の短…

コニー・ウィリス / オールクリア1

『ブラックアウト』(灯火管制)の続篇が刊行された。「オールクリアー(警報解除)」かと表紙タイトルを見ると『オールクリア「1」』、今回は二分冊なのを知らなかった。これで終わると意気込んでいただけに、拍子抜け。完結編は六月の予定とのこと。 先に…

レイ・ブラッドベリ / 刺青の男

「刺青の男」といえば…… (DJ小林克也風に)我が心の友、ザ・ローリング・ストーンズ1981年リリースの名盤 “TATTOO YOU”! ‘スタート・ミー・アップ’から‘友を待つ’までの全11曲、45分はiPod不要、今でも脳内ジュークボックスでフル再生可能である。お仕事中にと…

イレーヌ・ネミロフスキー / フランス組曲

【 イレーヌ・ネミロフスキー / フランス組曲 / 白水社 (566P) ・ 2012年10月(130411-0416) 】訳:野崎歓、平岡敦 ・内容 1940年初夏、ドイツ軍の進撃を控え、首都パリの人々は大挙して南へと避難した。このフランス近代史上、最大の屈辱として記憶される「…

河原理子 / フランクル『夜と霧』への旅

「二度と読むまい」とか言っておきながら関連本は読むのである。 【 河原理子 / フランクル『夜と霧』への旅 / 平凡社 (264P) ・ 20012年11月(130407-0410) 】 ・内容 一心理学者の強制収容所体験の記録『夜と霧』は、日本でどのように読み継がれてきたの…

V.E.フランクル / 夜と霧

学生時代、大学生協主催の「五木寛之講演会」に出席したことがある。たしか入場無料、会場は学食だったと思う。そのときの演題が『夜と霧』だった。最前列に座って真面目にメモなど取りながら、間近にまだ髪が黒かった五木大先生を見つめたのだった。 なのに…

管 啓次郎 / 本は読めないものだから心配するな

【 管 啓次郎 / 本は読めないものだから心配するな / 左右社 (268P) ・ 2009年(130327-0330) 】 ・内容 本は読めないものだから心配するな。あらゆる読書論の真実はこれにつきるんじゃないだろうか。旅の途上で、満天の星の下で、本を語り、世界に通じるた…