2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
この本を買いに行って、「詩」のコーナーで何冊かの詩集を手にしてみた。作家別に編集された詩選集のようなものではなく、オリジナルの単体詩集。『倚りかからず』など茨木さんの作品もいくつか見ることができた。小さな出版社から出されている、薄くて余白…
【 朝吹真理子 / 流跡 (102P) / 新潮社・2010年10月 (110121-0123) 】 ・内容紹介 闇夜の川で「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨あがりを家路につく会社員。波止場にたちつくし船を待つ女。 ―定まらずに揺れつづける生のかたちを、揺らぎのままに描きだす、鮮烈…
青柳いづみこさんの小説『水のまなざし』を読んだ。 有名音高でピアノを学ぶ少女・真琴は自分の演奏が「歌わない、音が伸びない」という悩みを持っている。声帯に異常が生じた彼女は声が出せない状態になる。「初見暗唱」のテストがあるフランス留学も断念し…
知人にもらった今年のカレンダー二点。 一つはヤマハ・ミュージック・カレンダー。一月の坂本龍一氏に始まり上原ひろみさん、小曽根真さんもいる。カレンダーには作曲家やマエストロの誕生日が記入されているのも楽器メーカーっぽくて良い。 もう一点はA2判…
この前の日曜日。帰宅してテレビをつけるとNHK「ダーウィンが来た」をやっていた。今回の放送は〈大追跡!ヒヨドリ津軽海峡越え〉。途中からだったが、近所にもいるヒヨドリにこんなドラマがあったのかと、『渡りの足跡』を読んだ後だったのでなおさら興味深…
【 梨木香歩 / 渡りの足跡 (186P) / 新潮社・2010年 4月 (110104-0107) 】 ・内容紹介(新潮社HPより) 近所の池や川に飛来するカモたちも、命がけで渡りをし、奇跡的に辿り着いている。住み慣れた場所を離れる決意をするときのエネルギーは、どこから湧き起…
【 梨木香歩 / ピスタチオ (290P) / 筑摩書房・2010年 (101229-110103) 】 ・内容紹介 緑溢れる武蔵野に老いた犬と住むライター「棚」にアフリカ取材の話が来る。何者かに導かれている予感。奇妙な符合。すでに動き始めているこの流れに乗るしかない、彼女は…
エスパルスが決勝進出しなければ会えない関東の友人が何人かいる。近くに住んでいるのに国立競技場でしか顔を合わせなくなった友人もいる。合言葉は「国立で会おう」…… 次はいつかな? 心配していたとおり名古屋以西は雪の影響で新幹線が遅れていた。でも静…