2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

エスパルス8節/偶然と必然

【4月24日 / Jリーグ第8節:清水 2−1 大宮 /‘偶然と必然’】 予報ははずれて暗い雲に覆われた日本平。雷まで鳴りだす不穏な雲行きはそのまま試合展開にも重なってしまった。ハーフタイムには通路から階段下までポンチョを買い求める長蛇の列が出来た。 照明…

杉山茂樹 / バルサ対マンU

『マイルスvsコルトレーン』に続いてはサッカー本『バルサ対マンU』。 チャンピオンズ・リーグ(以下、CL)決勝。あの格別な高級感はちょっとワールドカップ以上のものがあってそそられるけれど、リバプールが出ないのなら関係ない。 未観戦の試合をどれだけ…

中山康樹 / マイルスvsコルトレーン

思えばちょうど一年前のこの時期には『東大アイラー』にハマっていた。四月というのは自分のバイオリズム的にジャズへの関心が高まる時期なのか。偶然だとは思うけど。でも、秋になると必ず時代小説を何冊か読むのはここ数年の傾向として確かにある。このブ…

奥泉 光 / 鳥類学者のファンタジア

ピアニストという特異な人種を扱った本や映画を解説した青柳いづみこ『六本指のゴルトベルク』でもおすすめ本として紹介されていたこの本。 大戦末期の帝国海軍を禍々しくも滑稽に描いた『神器 軍艦「橿原」殺人事件』に続いての奥泉光作品。 【奥泉 光 / 鳥…

伊藤計劃 / 虐殺器官

【伊藤計劃 / 虐殺器官 (414P) / ハヤカワ文庫・20010年(100409-0412)】 ・内容紹介 9.11を経て、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。 米軍大尉…

大森 望 / 特盛!SF翻訳講座

【大森 望 / 特盛!SF翻訳講座 -翻訳のウラ技、業界のウラ話- (270P) / 研究社・2006年(100402-0407)】 ・内容紹介 翻訳家になるのに免許は不要。でも、プロにはプロのワザがある。「悪訳を見抜くコツ」から「翻訳者の年収」まで、翻訳のウラ技と業界のヒミ…

コニー・ウィリス / 航路

『犬は勘定に入れません』に続いてのコニー・ウィリス。時間旅行歴史SFにミステリとコメディ、それに英国趣味までも掛け合わせたごった煮的な作品だった『犬は〜』とは180度違うシリアスな内容なのだが、導入部からぐいぐい引き込まれて、二段組み上下800ペー…